山と道 / メリノニットキャップ (2024)

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ニュージーランド生まれネパール育ち
1点1点手編みのニットキャップ

 text：松井

小さいころニットキャップはおばあちゃんが編んでくれました。

おばあちゃんは、セーターやベストを作った余りの毛糸でつくるので、途中で色が変わったり、毛糸の太さが変わったりする不思議なキャップだったのですが、その色も網目模様も含めて温かく、なんだか落ち着く存在でした。

山と道のメリノニットキャップは、ネパールカトマンズで作られています。

働き者のお母さんたちの手によって、ひとつひとつ手編みで作られており、その収入源は家庭を守る大きな収入源にもなっています。

また、穏やかでおおらかな気持ちの方が多いネパールで生まれる製品は、日本製品と比べどうしても個体差が生まれます。でも、それが手作りならではの「味」。手にした時に、どことなく自分が昔かぶっていたニットキャップを思い出しました。

暖かさが素材だけでなく見た目の雰囲気からも伝わり自然と自分に馴染む。寒さから守れるようしっかり編まれた網目模様に優しさまで詰まっている、そんなニットキャップです。

クオリティーの高いニュージーランド産メリノウールを採用

過去「山と道」ではヤクウールニットキャップという製品が販売されていました。感触の良さと風合いの素朴な魅力を持つファンの多い製品でしたが、良く調べてみると使われていたのがヤクではなくウール100％だという事が分かったそうです。

表示と違う素材を使っていたので購入した方には返品/返金対応が行われ、ヤクウールニットキャップは廃番となりました。

それでもあの手作りの風合いや、被り心地を求めているファンが多かったのも事実。
実際弊店にも、問い合わせが何件もありました。そもそも、ヤクウールニットキャップを返品された方もそれほど多くはなかったそうです。

そういった背景から「山と道」ではニットキャップの再販を検討。

様々なテストを繰り返し、ニュージーランド産の高品質なメリノウールを採用して、こうやってまた販売されることになりました。

メリノウールは、心地よい肌触り、優れた保温性、高い防臭効果、ほどよい通気性が特徴の天然素材。インナーウェアと同じく、長時間被り続けることが多いニットキャップは、着用ストレスが少ないことが求められる為、メリノウールは抜群。

また、素材だけでなく形も少し修正し、みんなが大好きなあのニットキャップがより良い物になって帰ってきました。 

しっかり温かい、でも厚手すぎないので、山での着用はもちろん、街でも使えます。
また、老若男女問わず使える形と豊富なカラーバリエーションなので、1人で何個も欲しくなってしまうそんなニットキャップです。RBRGスタッフでも旧モデルを含めて様々なカラーを持っているスタッフが多いです。

トレイルランナーが使うには

肉厚なニットキャップなので、短距離のトレイルランニングレースでがっつり使うというような製品ではありません。

でも、今日はファストパッキングかな？トレランかな？というような、歩いたり走ったりを繰り返すような場面やのんびりゆっくる走る際には活躍します。また、これからの季節、スノーシューやチェーンスパイクをして里山雪山ハイクというような、雪山遊びには最適です。

もちろん、移動時やレース会場、レース後着替えた後などは抜群のぬくもりを提供してくれます。

製品ケアについて

山と道のメリノニットキャップは、ネパールの女性たちがひとつひとつ手編みしており、ふっくらとした被り心地が魅力です。ただ、柔らかい編み地のため縮みやすく、フェルト化しやすいというデメリットもあるため、ふっくらとした風合いを保つ洗濯ケアとして手洗いをお薦めします。
以下の洗濯・保管についての各注意事項をお読みいただき、ご家庭での製品ケアにお役立てください。

【洗濯について】

洗濯機は使用せず、手洗いしてください。ゴシゴシ擦るとフェルト化して硬くなってしまう可能性がありますので、優しく洗うようにしてください。濡れた状態で白や淡色のものと接触すると色移りの可能性がありますのでご注意ください。

• 濡れた状態で色移りすることがありますので、洗濯は単独で行ってください。
• 弱酸性のウール繊維はアルカリ性洗剤で洗うと風合いを損ねる恐れがあるため、中性洗剤を使用してください。
• 柔らかい風合いを保つため、製品に負担の少ない手洗いを行ってください。
• 水温は30℃前後が適温です。高温での洗濯は縮みを引き起こす恐れがありますのでご注意ください。
• 手のひらで10〜20回ほど押し洗いしてください。
• 擦りながら洗うとフェルト化してしまいますのでご注意ください。
• 洗剤が残ると虫食いの原因になりますので、数回水を入れ替えながらすすぎはしっかり行ってください。
• 糸切れやほつれが生じる恐れがあるため、強く絞らないでください。
• 脱水は強く絞らず、洗濯機で30秒ほど脱水するか、タオルドライしてください。その際、タオルに色移りすることがありますのでご注意ください。
• 脱水後はすみやかに日陰で平干ししてください。
• 歪みや縮みが気になる場合は製品の形や大きさを整えてから干してください。
• 柔軟剤は繊維をコーティングしてウールが本来持っている機能を妨げてしまう場合がありますので使用しないでください。
• 漂白剤は色落ちの恐れがありますので使用しないでください。

【縮みや型崩れを整える】

洗濯で縮みや型崩れが生じたり、着用しているうちに伸びたりしてしまうこともあります。その際は以下のケアを行ってください。

• 縮んでしまった場合は、アイロンのスチームを吹かしがけするか霧吹きで湿らせてから、少しずつ伸ばしてください。
• 強く引っ張ると糸切れやほつれを引き起こす恐れがあります。
• フェルト化して縮んでしまった場合は改善できませんのでご注意ください。
• 伸びてしまった場合は、40〜50℃程度の熱めのお湯に浸けてもみ込んでから、タオルドライしたのちに日陰で平干ししてください。
• もみ込みすぎると想定以上に縮んでしまうため、ご注意ください。
• 作業が終わったあとは、よく乾燥させてください。

【虫食いを防いで保管する】

動物繊維であるメリノウールは繊維に含まれるタンパク質のため虫に食われやすいというデメリットがありますが、適切な防虫ケアで虫食いのリスクを軽減することができます。

• 少しでも汚れが残っていると虫食いの温床になりますので、必ず洗ってから収納してください。
• アイロンのスチーム熱をあてることで殺虫を行えます。中温設定で行い、湿気が残らないように、よく乾燥させてから保管してください。
• 湿気のこもる場所は避け、なるべく風通しの良い場所で保管してください。
• 衣類圧縮袋での保管も虫食い予防に効果的です。その際、少しでも空気が残っていると虫は活動できてしまうため、完全に密閉してください。
• 防虫剤は用法を守ってご活用ください。

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