山と道 / DW 5-Pocket Pants(Men)2022
山と道 / DW5ポケットパンツ(メンズ)2022
<山と道 商品のご購入についての注意>
人気商品となり、多くの問い合わせをいただきます。
より多くの方々が購入できるよう、お1人様1点までのご購入とさせていただきます。
【価 格】¥18,150(税込)
【素 材】Pertex Equilibrium (100% Nylon) 86g/㎡ C6 DWR
【カラー】Friar Brown / Amber / Olive / Navy / Black
【重 量】191g(Size S) / 197g(Size M) / 200g(Size M-Tall) / 208g(Size L) / 216g(Size XL)
【サイズ】S / M / M-Tall / L / XL (当店展開サイズ)
製品サイズ/Product Size
※生産年度によって細かいサイズが異なる場合があります。過去同製品をご購入されている方も、サイズを選ぶ際は必ず最新のチャートを参考にしてください。
推奨サイズ/Recommended Size
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守備範囲広し、マルチに使える便利なパンツ
text: 桑原慶
ハイカーからランナーまで多くの方に愛用されている山と道の5ポケットパンツ(=ロング丈)。メリノやウインターハイクパンツまで含めるとモデルは多岐にわたりますが、基本はナイロン生地を使用した3モデルかと思います。
この3モデルを3兄弟になぞらえると、
長男は安心の耐久性を誇る 5ポケットパンツ。
次男は驚きの軽さと動きやすさの ライト5ポケットパンツ。
そして三男が、長男と次男のいいところどりをした、この DW5ポケットパンツとなります。
5ポケットパンツは生地の特性上すこし重さや足を動かす際のごわつきを感じてしまい、一方でライト5ポケットパンツは超軽量生地ゆえ耐久性に少し不安があったり大量に汗をかいたときの張り付きなどの弱点があります。
DW5ポケットパンツはこれらを踏まえて、多湿な夏でも汗で生地と肌が密着することなく、運動中にストレスを感じない軽さと動きやすさと強度を両立したボトムスとして開発されました。
その結果、ライト5ポケットパンツ同様、幅広いシーンで活躍するパンツに仕上がっています。ただし、特性が違う分、各シーンでの感じ方も異なりますので、その辺りを比較しつつ、DW5ポケットパンツの特徴を紹介していきます。
ハイク / ファストパッキングのウェアとして
5ポケットパンツより軽く、動きやすく、ライト5ポケットパンツより耐久性があり、汗離れが良い。こんな特徴をもつDW5ポケットパンツが一番活きるシーンはハイクやファストパッキングのフィールドだと思います。5ポケットパンツシリーズの正統進化って感じですね。
僕はハイクはあまりしませんが、少し肌寒い時期のファストパッキングであれば、このパンツをウェアの第一候補に選びます。

日常着として
もちろん、DW5ポケットパンツは日常着としても活躍します。肌触りという点においては、生地に凹凸の無いライト5ポケットパンツのほうが気持ちいいんですが(DW5ポケットパンツは生地の肌面に凹凸があるため、少しザラッとした肌触りです)、DW5ポケットパンツは日常生活で使いやすいカラーが多いのがいいですね。個人的にはDull Goldの色合いをとても気に入っています。
もちろん、携帯を収納する2ndポケットは日常でも大活躍です。
ランニングパンツとして
RBRGではライト5ポケットパンツを肌寒い時期にランナーが愛用するランニング用ロングパンツとしても紹介していますが、DW 5ポケットパンツもランニングパンツとしての使用ができます。
ライト5ポケットパンツや他ブランドのパンツと比べると少し重量はありますが許容範囲内だと思います。一方でライト5ポケットパンツの弱点に汗での張り付きというのがあるのですが、DW5ポケットパンツは構造上汗で張り付きにくいのが特徴です。
また、ライト5ポケットパンツに比べて、ウェスト、ヒップ、太もも周りに余裕がありますので、足の動かしやすさは若干DW5ポケットパンツの方が良いかなと思います。
各種ランニングパンツと比較した際には、ライト5ポケットパンツ同様、シルエット等においては専用設計のパンツのほうが勝りますが、収納力の高さや腰回りの安定感はDW 5ポケットパンツに軍配が上がります。
ランニングパンツ比較
ライト5ポケットパンツも含め、RBRGでランナーに人気の高いランニングパンツと比較してみました。
この中でいうと重量は一番重いDW 5ポケットパンツですが、数回ほど1~2時間のランニングで履いて走ってみでも、大きなストレスや不安などを感じることはありませんでした。
ちなみに、速乾性のテストでわざと水でスブ濡れにして走ったりもしましたが、あっという間に乾いたのには驚きました。
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さて、ここからはDW 5ポケットパンツの一般的な特徴を紹介していきます。
1)考え抜かれたポケット位置
ポケットに関しては5ポケットシリーズ共有の位置になっています。
5つあるポケットのうち、両サイドのフロント(1st/4th)ポケットやヒップ(3rd)ポケットの3つは一般的な構造。ランニングパンツとして考えるとヒップポケットはないものも多いので、ジップ仕様のしっかりとしたものがついているのは嬉しい人もいるでしょう。


特筆すべきはスマートフォンの入る2ndポケットの位置です。ヒップの側面上部にポケットが来ることで、収納物の出し入れがしやすく、かつ足の動きに干渉しません。
ランニングに使えるあらゆるボトムの中で、このポケット位置が一番スマートフォンを収納して走りやすい、そう言っても過言でないくらい。
元々ハイカーのために考え出されたポケット位置でしたが、結果としてランニング時にも最適でした。今ではこの位置にスマートフォン用ポケットを配置するパンツ/ショーツも出てきていますが、そういった流れの源流にこの5ポケットシリーズがあると考えています。
左のヒップについているマップ収納を想定して作られた5thポケットも、背面ではなく側面に配置されていることで、モノの出し入れがとてもしやすくなっています。僕は街ランでここに鍵のたくさんついたキーホルダーを入れています。意外にも揺れや音が気にならないんです。
また、日常生活で使う際もこれらのポケット位置はとても優れているので、普段着としても活躍してくれますよ。
2)高い収納力
5ポケットショーツシリーズは、アウトドア系のショーツにおいて高い収納力を誇っていましたが、5ポケットパンツシリーズもやはり、他のアウトドア系パンツに比べて収納力が高いと言えます。特にランニング系の軽量ロングパンツは、ポケットを省略しているものも多いため、比較すると5ポケットパンツシリーズの収納力はとても際立ちます。
ウルトラトレイルのレースにおいては、複数の補給食(とそのゴミ)、予定時刻を書いたタイムテーブル、スマートフォンなどの細々としたものをすぐ手の届く位置に収納しておきたいのですが、オーバーパンツとして軽量ウインドパンツを着用すると、ポケットがなくてそれらをすぐ取り出せる場所に収納できず困ることもあります。5ポケットパンツシリーズのポケット群は、そんなときにもとても役に立ちます。
特に収納において役立つのが左ヒップ側面の5thポケット。大きめの補給食や手ぬぐいなんかも収まるサイズですし、それでいてランニングの足上げに邪魔にならない絶妙なポケットです。

(写真は5ポケットショーツ)
3)肌に張り付きづらい独自の生地構造
DW5ポケットパンツは、開発の目的の一つに”肌離れのよさ”がありますが、生地には様々な過程を経て山と道が独自に開発を依頼したパーテックス・イクイリブリアムが採用されています。
パーテックス・イクイリブリアムはライト5ポケットパンツにも採用されていますが、DW5ポケットパンツの生地はそれとは大きく異なります。
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DW5ポケットパンツ
Pertex Equilibrium (100% Nylon) 86g/㎡
ライト5ポケットパンツ
Pertex Equilibrium (83% Nylon, 17% Polyester) 55g/m²
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DW5ポケットパンツ生地は、より太い糸を織り込むことによってさらに生地の凹凸を際立たせ、大量の汗で肌も生地も濡れるような状況でも、生地と肌との密着を防いでドライな肌触りを保っています。

一方で、肌面の凹凸が際立っている分、肌触りに関してはライト5ポケットパンツのほうが気持ちよく感じます。DW5ポケットパンツはドライ時に凹凸が肌に当たると少しザラっとした肌触りになります。ただし、不快感があるわけではありません。
4)モデルの比較
5ポケットパンツシリーズにはモデルが大きく分けて3種類あります。ポケットなどの基本構造は同じですが、それぞれ個性が異なります。
以下にそれぞれの特徴をあげますので、比較する際の参考にしてください。
5ポケットパンツ
生地:Taslan Nylon(100% Nylon)120g/㎡
重量:253g(メンズMサイズ) / 246g(ウィメンズMサイズ)
特徴:耐久性、速乾性

ライト5ポケットパンツ
生地:Pertex Equilibrium(83% Nylon, 17% Polyester)55g/m²
重量:138g(メンズMサイズ) / 134g(ウィメンズMサイズ)
特徴:超軽量、鮮やかなカラー、肌さわりの良さ

DW5ポケットパンツ(本モデル)
生地:Pertex Equilibrium (100% NYLON) 86g/㎡
重量:197g(メンズMサイズ)/ 193g(ウィメンズMサイズ)
特徴:耐久性、軽量性と肌離れのバランスを重視

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5ポケットパンツの特徴は、タスランナイロンによる耐久性ですが、一般的なランニングパンツと比べると、重さやごわつきを感じる方もいると思います。また、生地に伸縮性がないので、足の曲げ伸ばしの際に少し突っ張りを感じる方もいるかも知れません。
一方のライト5ポケットパンツは、軽く肌触りがよく若干の伸縮性があります。また、杢調の生地感や他モデルにはない鮮やかな色合いも人気です。弱点は汗がたまること。生地自体の速乾性は高いのですが、発汗量がとても多いアクティビティで長時間使用すると、汗が生地の速乾性の限界を越えてしまいます。そうした時に生地が薄くて軽い分汗がたまり、肌にびちゃっと張り付いてしまいます。
DW5ポケットパンツは、上記2モデルの間を埋めるべく登場したモデルです。重量も丁度2モデルの中間。生地素材はライト5ポケットショーツと同じPertex Equilibriumを使用していますが、元々の二重織り構造による生地の凹凸をより際立たせ、汗をかいた状態でも生地が肌に密着するのを防ぐようになっています。モデル名のDWはDouble weave(二重織り)の略字です。
5)生地の引きつれの発生について
DW5ポケットパンツに使用されているパーテックス・イクイリブリアムは特徴である特殊な二重織り構造により、裏面に一定間隔で太い糸が織り込んでありますが、太い糸は極細の繊維の束になっており、その繊維と体毛が運動により擦れて絡み合うことで糸の引きつれが生じ、独特の波打ったような風合いになることがあります。

これは生地の持つ元々の特徴で、製品不良ではないことをご理解ください。
引きつれを気にされるお客様は以下の対処方法をお試しください。
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・引きつれが起きている方向(波打ちを伸ばす方向)に手でしごいて少しずつ伸ばしていってください。さらに低温モードのアイロンで生地を伸ばすように整えていただくと平らな状態に戻っていきます。
・引き連れの原因の元になるのは裏地の凸凹とした二重織り構造の糸のほつれや毛玉です。生地強度の低下につながりますが、毛玉取り機などで糸のほつれや毛玉を取り除くことで、生地の引きつれはおこりにくくなります。
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6)製品ケアについて
- 洗濯は水温40℃以下で行なってください。
- 洗濯は単体かネットに入れて行なってください。
- 乾燥は日陰で吊干ししてください。
- 乾燥機は低温設定(上限60℃)でご使用ください。
- 柔軟剤、漂白剤は使用しないでください。
- アイロンはスチームは使わず低温でかけてください。
- ドライクリーニングは行わないでください。
- 高温で収縮する場合があります。
- 体毛との擦れにより毛玉と糸の引きつれが発生する場合があります。
※※店頭在庫共有商品※※
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